エンジンオーバーホールと相成ったDT125R。
作業中の一大イベント、キレイキレイ後。
これが無ければだいぶ楽なのにね。
クランクが絶版なのでリビルドします。
ウチのプレスは非力なのでクランクピンを抜く前に加熱します。
再使用はクランクウェブのみ。
組立。クランクピンは冷やしてあります。
今回、大端部のサイドクリアランス0.45~0.50mmが目標。
組立後の芯出し(偏芯修正作業)であまり揉むとクランクが弱くなりますから組立直後で0.05mm位の振れに納まる様、慎重に作業します。
芯出し後。1/100mm以下に入れました。 Genius!!
何が凄いってね、
電話ジャンジャン、来客バンバン、応対しながらの作業だから。
この時の精神力だったらKGBの拷問でも耐えられるに違いない。
それに比べれば作業自体は苗場初心者コースみたいなもんですよ。
温度差使っての作業だからスピード、精度命。
クランクケースを合わす際、ウェブが閉じる方にストレスが掛かります。
頑張ってクランク精度出しても精度保ったままケース閉められなかったら意味無いですね。
緊張するとこ終わりです。
シリンダーの仕上がりでもチェックしますか。
クランクケース側
あれっ、主任検査員のM氏だ。
何でシリンダーに座ってるんだ?
車検の受入点検だな。
こっちヘッド側
完全に彼にピントが合ってるぞ。
YPVSのバルブが入るホール
「おーい、もっと広い所でやればー。」
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英国がEU離脱となりましたが、
世界的緊張感とは全く無縁、
幽体離脱の Genius.
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