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T-MAX530_ベルトドライブ2

Geniusな日々をご紹介

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T-MAX530のドライブプーリーがスイングアームピボット同軸となっている事は前回触れましたがその設計の狙いを一般的なバイクのスイングアーム周りに働く力から考えてみましょう。




無題
ドライブスプロケットの頂上からドリブンスプロケットの頂上をチェーンで引っ張る訳ですから後輪は上方に、車体側から見れば後部は下がる(スクワットする)事になります。走行中であれば重心の移動が加わって更に顕著です。でもこれではサスペンションが完全に駆動力の支配下に置かれてしまうので車体の姿勢を保つという仕事が出来ません。ではなぜ普通に走れるのかと申しますと、駆動力を掛けたら掛けたなりの反力(アンチスクワット)が存在するからです。そのおおまかな力の均衡のおかげでバイクの走行安定性が成り立っています。アンチスクワットの正体の物理的にな解析は私ごときには到底無理ですが、体感的にはFブレーキを掛けたまま発進しようとした時にリヤが上がるアレです。そのアレな状態はスクワットにアンチスクワットが勝っている状態です。(垂れ角の付いたアームを後ろから押す→垂れ角が増す。* 私はこの様に捉えています。)
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先の説明とは力の掛かり方が逆の場合、つまりエンジンブレーキなどで路面からタイヤの接地面を後方に引く力が掛かった時、今度はドライブチェーンの下側が張る訳で、スイングアームは伸びようとします。(リフト
しかしこちらもしっかりアンチリフトが効き、減速時Rサスペンションが伸びきる事は余り多くは有りません。
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Rアーム周りに働く力(リフト、スクワット、等)の均衡の割合はその時のストローク量や車体の姿勢等で常に変化しています。それはドライブアクスル、スイングアームピボット、リヤホイールアクスルの軸の位置関係が絶えず変化するからです。
近年のスポーツバイクはこの三軸が乗車1G時にほぼ一直線になっておりサスペンションのストロークを規制する事で ある程度均衡の取れたおいしい領域を使う様に設計されています。
おいしい領域を広く取りたければスイングアーム長を長くする、ドライブアクスル~スイングアームピボット間を短くする等が具体的な手法として考えられますが、車体設計上の制約は有ります。T-MAX530がスイングアームピボット同軸上にドライブプーリーを持つのも短いスイングアーム長で良好なサスペンション動作を保ったまま長いストロークを確保しようとした結果であります。(ベルトの遊びに変化か無い事も重要)




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XV1700ASはクラッシックなリジット風フレームに見せる為スイングアームが短くRホイールのストローク量に対しての先程の力の均衡の変化量が大きくなってしまう為、ミッションのドライブアクスルの後ろにもう一軸設けてドライブプーリーをスイングアームピボットに近づける工夫がなされています。(おかげでミッションもクラシカルな別体風に見えます。)
MT01は上の画像の一番前方のギヤ直後までスイングアームが延びています。




2012_TMAX_MDNM1_EUR_2.jpg
スイングアームピボット同軸のドライブアクスルが何となく良い事はかなり昔から解っていた様ですが、構造が複雑で生産性、整備性に難が有り、レースなどの分野では乗員の感性にマッチしない等、特定分野を除き今後も主流にはならないでしょう。(モトクロスのジャンプ等短い助走での驚異的な飛距離は登り斜面に車体を押し付けて思い切り駆動を掛ける事によりRサスペンションのスプリングを押し縮め、一気にアクセルを戻すことでスプリングの力を解放することで慣性力の補助をさせて飛ぶ、つまり均衡の崩れを利用しているのです)
特異な構造は市場に受け入れられ難い為過去に沢山売れた例は無く、T-MAX530が最も商業的に成功した車と言う事に異論を唱える人はいない筈です。


*R周りだけですがテーマが壮大すぎて大変でした。相変わらずの屁理屈ですがだいぶ端折ってますので興味の沸いた方御自身で調べてみて下さい。ライディングにセッティングに色々役立つ事請け合いです。



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この記事へのコメント
屁理屈だって理屈のうち
こんにちわん。

構造的な話しとか、理屈とか・・・
解ってくると面白いですね。
で知らぬ間にその理屈にお世話になっていたり。。



あ~、僕の場合は理屈より先に
「カッコ良い」「楽しい」で単車に乗っているンで、あまり気にしないンですけど。。
なので「これに乗るときはこの格好だな」とか
単車に合わせてメットを選んだり。
ファッションを楽しむのと同じかな?


そんな僕でもBIGスクーターのあの長くて太い
改造マフラーを見てるとxxxですが。
2012/07/18(水) 15:57 | URL | 赤い彗星 #-[ 編集]
解かっている様で解ってない
解っているつもりでも人に伝えるとなると難しい。感覚的(体験的)に知っていても噛み砕いて伝えられなければプロ失格、いい加減な事を流布出来ないので苦労してますが、自分の復習、おさらいです。
スクーターのマフラーですか?
穴の開いたデニムならちょっと涼しいだけで済むんだけどね、バイクの部品じゃ見た目だけの話じゃ済まないですよ。失う機能が有るって事です。
2012/07/22(日) 21:01 | URL | ジーニアス #-[ 編集]
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